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直前の志望校変更

直前の志望校変更をするときには、レベルを落とすことを考えがちだが、むしろレベルを上げたほうが受かりやすくなることもある。子供が、麻布を目指していたものの、過去問をやらせてみたら開成のほうがいい点数をとったとか、女子学院を目指しているけれども、桜蔭の過去問のほうがいい成績がとれたというときには、偏差値の高い学校に変えさせたほうが受かる可能性が高くなる。最難関ではない中学を目指していたけれど、慶応の過去問をやらせてみたらよくできたということもありうる。慶応の問題はやさしい問題が多いから、そういうケースはよくあるようだ。偏差値は総合的な数値でしかない。試験問題との相性によって、偏差値には出てこない合格確率というものがあることを忘れないようにしよう。

親には子どもの言うことが納得できない

親には子どもの言うことが納得できません。真にせまった意欲満々、意気消沈の姿に接すれば「これでこの子も変わるだろう」と期待しますから、その直後の「テレビが見たい」「マンガが読みたい」「ゲームがしたい」……にはよけいショックを受け、不満がたまるわけです。ここで親が子供を理解し、歩みよってください。子供は実感できる時間が短いために将来展望や長期計画に基づく自己管理ができません。来週や来月は遠い未来ですから、実感不能な未来のために今日の行動を律することができないのです。この点は大人も同じではないでしょうか。たとえば「今週大地震が来る」となればだれでもあせりますが、「一〇年以内に大地震が来る」といわれても「対策が必要なことはわかるが、ずいぶん先のことだし、なにも今日やらなくても……」と多くの人が考えると思います。大人の感覚は「十年一昔」ですが、小学生は「三日一昔」の感覚で生活しているのです。ですから子供がどのような決意や将来展望を語っても、「どうせ二晩寝れば忘れてしまう」と軽く聞き流し、過度な期待を寄せるべきではありません。

受験勉強の反動

受験勉強の反動という指摘もありますが、いまの大学生は勉強しないといわれています。大学のカリキュラムには、経済学や経営学また社会心理学など、世の中で役立つ科目も少なくありません。しかし実情は、高校までにしっかりとした勉強をしてこなかった学生が多いため、基本的知識の再教育が必要とされるケースが多く見られます。いわば積み残しをクリアしなければならないのです。こうした点を差し引いたとしても、大学で本来、身につけるべき知識や学問が有効に教育されていないようです。たとえば、銀行へ就職するのなら、経済学や会計学のイロハを学ばなくてはどうしようもないわけですが、大学で勉強していても、それがままなりません。また官僚になるのなら、政治学の原理についてひととおりの知識を学んでおかないといけないわけですが、これもうまくいきません。そういうやや専門的な初歩教育が機能していないのです。おまけに大学の先生は、自分の研究にばかり熱心で、教えるという行為に無頓着な傾向があります。お互いにミスマッチな状態です。これを改善するには、先に述べたような根本的な改革が必要です。しかし、それができないから、就職したあとで、企業は社員研修などのカタチで再教育しています。とはいえ、今後は雇用が流動化して、一人の人間が企業にいつく年数も減ってくるのでそうはいかなくなるでしょう。


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